「目がリス」?2007年01月16日 16:41

 「メガリス」とはあまり聞きなれない言葉、「目がリス」違うでしょ!言うならば「目が点」。
 「メガリス」はストーンヘンジのような巨石記念物「メガリチック モニュメント(megalithic monument)」でもありません。
 地学でいう「メガリス」は映画「日本沈没」の沈没の原因となった地球深部の巨大な岩石の塊のことです。
 プルームテクトニクスの研究で有名な海洋研究開発機構や東京大などの共同研究では海洋プレートが海溝で沈み込んでその先端が上部マントルと下部マントルの境界(地下670キロ付近・・・マントルを構成する鉱物がこの位置の温度と圧力を境に相変化するため、この上下でマントルの密度や固さが大きく変化すると想定されている。)に溜まった状態のものを「スタグナントスラブ」と呼んでいます。スタグナント(stagnant)とは「よどんだ」という意味、「スラブ」は沈み込んだプレートを表す言葉です。スラブがちぎれて(崩落して)「メガリス」となって下部マントルの「海」(地下2900キロ付近)に沈むと「メガリス」は周囲のマントル物質より冷たく重いために重力のバランスを崩し周辺のマントルを冷却するとともに対流(コールドプリューム)をおこすことになり、ホットプリューム(核の熱で高温に温められたマントル成分が対流によって上昇する)が発生する。 ホットプリュームの先端がプレートの弱い部分を突き破って火山となる。すなわちホットスポット自身はプレートの動きとは直接関係がなく、マントル内部の動きが地上に現れたものといえます。
現在はアフリカ大陸の下と南太平洋にスーパーホットプルームが存在し、大地溝帯(グレート・リフト・バレー)が形成された原因であり、南太平洋に点在する火山の源であると考えられています。
 一方何かのきっかけで下降流が複数寄り集まった場合には、強い大きな下降流が発生します。これはスーパーコールドプルームと呼ばれ、現在はアジア大陸の下に存在しています。スーパーコールドプルームは周辺のプレートを吸い寄せるため、陸地を1箇所に集めて超大陸を形成する原動力にもなります。現在ではインド大陸がアジアと衝突し、アフリカ大陸やオーストラリア大陸もアジアに接近しつつあります。今は太平洋を隔てているアメリカ大陸もアジアに向かって移動しており、約2億年後にはほとんどの大陸が合体した超大陸が生まれると想定されています。
アジアの地下では4000万~5000万年前にも崩落が起きたと推定され、この時期は、太平洋プレートの移動方向が北から西に変わったり(ハワイ・天皇海山列)、インド、オーストラリア両プレートが一体化するなど世界中でプレート運動が激変。伊豆諸島や小笠原諸島が形成され火山活動が始まるなど、地学的な大異変も起きており、日本沈没以上の天変地異が起きたことも否定できないそうです。知ったからどうという話題ではありませんが・・・。
 ★プルームテクトニクス理論とはプレートテクトニクス理論が地球の表面に存在するプレート(厚さ約100km)の変動(テクトニクス)を扱うのに対し、この説では深さ2900kmに達するマントル全体の動き(プルーム)を検討する。

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