「武士の一分」2007年01月08日 14:25

 昨日久しぶりに映画「武士の一分」を見ました。邦画を見ることも久しぶりだったのですがなかなか良い映画でした。主役の木村拓哉と脇役・笹野高史の言葉のやりとりが絶妙で物干しにぶっつかった時「お主、今殺意を抱いたロ」にはクスリとしました。最後に芋がらの煮しめに離縁した妻の味を感じ取り、妻を許すくだりは目が熱くなりました。黒澤明監督のようにストーリーや色彩に特に気を使った作品ではありませんが、目が見えなくなるという悲劇を筋にしながらも心の動きが綿々と描かれていて、最後まで飽きさせませんでした。こうゆうのをいぶし銀の作品と言うのでしょうね。日本映画が巻き返しているという実感が湧きました。また何かいい映画がきたら見に行きたいですね。